ハッピートリミングの伝道師パパンさんとの対談!「優しいトリミング」とは

パパン 犬の専門家との対談




ハッピートリミングがモットーのトリマーパパンさんと対談

今回は、出張トリマーとして全国を巡っているパパンさんとの対談をさせていただく事になりました。

編集長ケータ
それでは、よろしくお願いします。

パパン
こんにちわ。よろしくお願いします。
ハッピートリミングをモットーに活動していますトリマーパパンです!

編集長ケータ
早速ですが、パパンさんはなぜペットサロンなどでトリミングなどをするという選択肢ではなく、「出張トリマー」という活動を選択したのですか?

パパン
出張トリミングというのは、わんこにとって負担やストレスの少ないアプローチ方法です。
飼い主さんの自宅に伺い家の中でママやパパの目の前でトリミングする、時には抱っこしてもらいながらカットする。そんな優しいトリミング方法がわんちゃんにとってベストであると考えたからです。
京都でサロン経営もしていたので送迎でのサロントリミングもしていましたが、最初からずっと出張トリミングも取り入れて並走してきた感じです。
トリマーとしての大事なことは「スキル」や「知識」はもちろんですが、それと合わせて「優しさ」がとても重要です。
その優しさにフォーカスして活動をしてきたので出張トリミングはまさに自分にとって天職ともいうべきスタイルだったのかもしれません。

犬人編集長のケータさんは「優しいトリミング」って、あると思いますか?

編集長ケータ
優しいトリミングですか?

トリマーさんの都合や視点でトリミングをするのではなく、「犬ファースト」でトリミングをするって感じでしょうか。

パパン
そうですね。

優しいトリミング

トリマー

たとえばトラウマを抱えていた恐怖と憎悪を抱えている、そんなわんちゃんに対しても優しいトリミングをすることで少しずつ心の氷が溶けていく。
ほんの少しずつでも、人の手が怖くなくなっていく、人の手の温もりを思い出すことが出来る、そんな奇跡のような経験を今までたくさんしてきました。
なのでこれからはブログなどでアーカイブとして、いつでもだれでも見れる形で、自分の経験をカタチにして残して行きたいなって考えてます。
少しずつでも、優しいトリミングや経験についての全てを、これからのトリマーさんに向けてシェアしたいんです。

編集長ケータ
素晴らしいですね。

犬人としても、そんなパパンさんの理想を少しでも広めていけるようなウェブメディアを目指したいと思います。

パパンさんは、創作活動家としての一面もあるそうなのですが、具体的にはどのような創作活動をされているのですか?

パパン
ありがとうございます!年に数回写真展や個展をさせてもらってます。
2018年には有難いことに四国の徳島県が主催する芸術祭で栄誉あるMIP賞もいただきました。
写真や、絵画や創作、この芸術祭ではシザーの破片を組み合わせてハサミの不死鳥をつくりました。
それ以前では徳島県の近代美術館の館内でトリミングのスタイリングショー(業界初らしいです笑)もさせてもらったりしました。
他にはAmazonでトリマーの小説も出版したりyoutubeでトリマーの絵本「わんこの味方 トリマーマン」も発表してます。

もともと音楽もずっとしていて表現活動が好きなのですが、それでも今あげたものすべてに共通しているのは「トリマーの表現」であるということなんです。
写真展もトリマーさんのポートレートやボランティアトリミング時のわんこの写真。造形もシザーを使ったもの。小説もトリマーの物語。
イベントでパントマイムなんかもすることがありますが、それも例えばパントマイム定番の「カベ」をシザーを使って切り開く表現をするなどすべてトリマーと関連付けての表現活動になってます。
こういった形で、広く世間の人たちに向けて「トリマー」という職業を知ってもらうことも自分の活動の軸の一つになってます!集まってもらって注目してもらって、マイクを持って殺処分や動物愛護についてそしてトリマーの仕事についての話を聞いてもらう、いつもそんな流れになってます。
犬人さんも同じようにカタチは違えど、文字を使って人と犬の絆を表現する表現者だと感じます。

編集長ケータ
凄いですね。

まさか小説や絵本まで手掛けているとは思いませんでした。

Twitterにある「右手にシザーを、左手に愛を」というキャッチャーなワードにとてもセンスを感じますが、そういったセンスも創作活動をすることで培われたものなのですか?

言葉の大切さ

トリマー
パパン
言葉をとても大切にしています。
例えば「シザーを使ってカットする」
この行動ひとつにしても
「シザーをふるう」、迷いがあれば「シザーが揺れる」そして楽しい時は「シザーが踊る」、刃先まで想いを注いで「切りながら慈しむ」「気持ちを伝えるシザーリング」など、同じ行動でもたくさんの表現が出来ます。
そして言葉に想いを込めるとそれは言霊となります。
言霊は想いを現実にする力がある。わんこに伝える力がある。
だからこそ、この言霊をとても大切にしています。セミナーでもこの言霊の話は必ずします。トリミングしながらわんこに語りかける言葉は言霊となり全て自分のトリミングに還ってきます。
トリミング中に乱暴な言葉(言刃)を使うと乱暴なトリミングになる。
ありったけの想いを込めて優しい言葉を使っていると自分自身にも優しくなれる、手も優しくなる、結果わんこにも優しく触れることが出来る。言葉を使って自分のトリミングをコントロールすることが出来ます。そしてそれはわんこにも必ず伝わる。
また接客でもとても言葉が大事です。
【僕らトリマーが預かるのは家族です。そして触れるのは命です。】
だからこそ「触れさせて頂く心構え」を常に飼い主さんに言葉を使って伝えることで少しでも安心してもらうことが出来ます。
飼い主さんの安心は、わんちゃんにとって何よりの優しさとなります。

僕らトリマーは言葉をとても大切にするべきだと思います。

編集長ケータ
トリマーさんと言葉。

トリミングのテクニックなどに注目してしまいがちですが、確かに飼い主さんとのやり取りに言葉はとても重要ですし、犬も人間の言葉はわからないまでも、その言葉の強さや人の表情などで感じ取るのかもしれませんね。

前回の対談記事(エンタメトリマーのうえぽんさん)でも聞いた質問なのですが、センスもあって女性のお客様が多い職種とくれば…

絶対モテますよね?(笑)

パパン
わんこにはめちゃモテるんですけどね!(笑)

いや、ほんとに人間は苦手です。(笑)

編集長ケータ
それ凄いわかります(笑)

わたくしも基本苦手です。

今までに様々なジャンルのウェブメディアを運営してきましたし、過去に雑貨店を経営していたこともあるのですが、人間の嫌な部分だったり、気を使ったりしなければならない人との関わりよりも、やはり犬との関わり合いが一番落ち着くなと思ってます(笑)

パパン
そうなんですね(笑)

それに もてたいとか、今は正直考えられなくて。
自分の夢と使命感で精いっぱいです。毎日一生懸命生きることでほんと余裕がないかもしれません。
時たま、ひとりはさみしいなぁとか感じますけど。
自分は猫が大好きなので猫の恋人が出来ればそれでいいかな!

犬人編集長のケータさんは恋してたりしますか?最近ときめき感じましたか?

編集長ケータ
結婚して10年以上経ちますし、つい最近4人目の子供が産まれたばかりなので、正直恋ってどんな感じだっけ?という感覚です。

あ、奥さんにはずっと恋してますけどね(笑)

犬

編集長ケータ
パパンさんは今後の目標や夢などはあるんですか?

パパン
今まではトリマーさんに向けての「優しいトリミング」などセミナーで伝える機会が多かったんですが、今後は広く飼い主さんへ向けて伝えていきたいと考えています。
全ての飼い主さんが自分の愛犬を自分の手でトリミング出来たら?最高にハッピーだと思うんです。
今までは自宅の中でママの目の前で出張トリミングに理想を見ていましたが、もっともっと優しい場所。それはママの胸に抱かれながらママの手によるトリミングです。
そして、すべての飼い主さんがセルフトリミングを行う世界。そこでのプロトリマーの役割や価値はもっと上がります。
より可愛いスタイリング、より安全なトリミング、より負担やストレスのない優しいトリミング、など今以上にプロフェッショナルとしてのトリマーが求められて活躍する世界です。セルフトリミングを行うことで飼い主さんも学んでわんこもQOLが向上して快適でよりハッピーな毎日が送れるのではないかと、そこを目指して飼い主さんに広く伝えて行けるような活動や表現を今は日々目指しています。
そしてもうひとつ、これもまだ具体的ではありませんが海外での活動に昔から興味があるので、すぐ移住とまではいかなくてもそれに近い形で海外でも活動しながらトリマーの表現を伝えることが近い夢の一つでもあります。

編集長ケータ
海外ですか。

パパンさんのような理想的なトリマーさんにはずっと日本にいてほしいと思ってしまいますが、犬人としてはこれからもずっとパパンさんを応援していきますね。

犬の殺処分について

編集長ケータ
最後に、犬の殺処分や保護施設の現状、そして飼い主さんの犬に関する知識や意識など、日本はまだまだ問題があるように思うのですが、パパンさんはどうすれば良い方向に進んでいくと思われますか?

パパン
愛護講演でもよくお話させて頂いています。
なによりも、『殺処分最大の敵は、みんなの無関心』であると思ってます。なので自分はトリマーという立場からボランティアトリミングやレスキューの経験を話したり、注目を集めて話を聞いてもらう為のパントマイムや切り絵なども行って、多くの方に現実を知ってもらう活動をしてきました。まずなによりも「知ってもらう」ことが大事だと考えていますし、そのための活動はこれからも続けていきます。

そして日本の愛護事情に関わって想うことが一つ、それは団体や行政や個人の活動家みんなぞれぞれ価値観が違うということです。それはもちろん当然のことで、みんなそれぞれでよいんです。だけど価値観が違うことで他人や他団体を比べてしまう。譲渡の基準や設備や暮らし方や里親の基準などすべてが違うことによって、他者を否定してしまうこと。これが一番の問題だと思っています。
だからこそ一番大切なのは「他者へのリスペクト」を持ち続けることなんです。
あの人は、あの団体は、あの行政は、わたしたちと違う。でも違っていいんです。それぞれの価値観にみんながリスペクトを持って否定せず、そして自分の軸はブレないようにする。皆がこうある事で初めて、行政/民間/個人 の三つのトライアングルが繋がり本当に速いスピードで殺処分を減らしていけるのではないでしょうか
行政・民間・個人の活動家 この3つの調和が不可欠です。

そしてその架け橋になるのが自分たちペットプロになればどうでしょうか?
ぼくらトリマーやトレーナーが愛護活動に参加して、それぞれの団体さんや個人を繋ぐ架け橋になる事。リスペクトを忘れずそれぞれの良い部分をシェアしていく事で、救われる命がきっと増えると信じています。多団体やそれぞれの活動家を繋ぐ架け橋であり入り口、その場所にトリマーがいれば実現可能だと思います。

トリマーひとりの力なんか、ちっぽけです。
でもトリマーひとりが表現をすれば100人のお客さんに伝わる。
そしてそんなトリマーが1000人増えれば
世界はきっとあっという間に変わるはずです。
きっと。

それぞれがぞれぞれの出来ることを、愛を持って!

犬人(INUBITO)さん、素敵な対談を有難うございました!

編集長ケータ
確かに、「無関心」が殺処分の最大の敵かもしれませんね。

わたくしは、犬という「可愛いイメージ」と、殺処分という「残酷な現実」があまりにもかけ離れてしまっているのが大きな原因なのではないかと思っています。

犬人では、そんな無関心な人でも比較的重く受け止められない「保護犬」についての情報や紹介をしていくことで、無関心から「気になる問題だな」と思ってもらいたいと考えています。

本当に今回は素敵なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

参考リンク
公式ブログ
小説トリマーマン
絵本わんこの味方トリマーマン

コメント

タイトルとURLをコピーしました